プロセス重視だけでは響かない。マネージャーは“成果”に集中せよ
エンジニアマネージャー向けの支援をさせていただく中で、繰り返しお伝えしていることがあります。
それは「プロセス重視であっても、まずは“成果”に集中してほしい」ということです。
我々エンジニアは営業職とは異なり、売上や件数など目に見える「数字」よりも、仕組みの理解や仕事の進め方など「プロセスの質」を大切にしてきました。
それは決して間違いではありませんし、私自身は長期的に見ればプロセスの正しさが安定した成長に繋がるものだと確信しています。
理想的には、プロセスの重要性を理解し、評価する組織文化であって欲しいのですが、「目先の利益」が成果と設定されている場合もあります。
そして現実には「成果を出していないチームの声」は、組織内での説得力、影響力を持てないのです。
プロセスの重要性を主張するためにもまずは今現在設定されている“成果”に対して思考と意識と言葉と行動と環境作りの全てを注いでください。
・思考:成果に繋がるかどうかを常に判断軸にする
・意識:マイルストーンを設定し、日々成果を意識する
・環境:成果を妨げる習慣を見直し、成果に集中できる環境を整える
・言葉:チームや自分自身に対して成果を意識付けする言葉を取り入れる
・行動:成果に繋がる一歩を、愚直に、地道に積み重ねる
プロセスが大事だというのは、エンジニアである皆さんが一番理解しているはずです。
でも、そのプロセスを正しく評価してもらうためには、まず「組織が納得する形での成果」を出すことが最大の近道なのです。
プロセスと成果は対立概念ではありません。成果を積み上げてこそ、プロセスの価値も積み上がっていくのではないでしょうか。